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第2 【事業の状況】 2014年 (平成26年) 3月期 (分割版) | 有価証券報告書内部統制報告書 | KDDI株式会社

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(1)

第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績 概況

(経済概況)

世界経済はいち早く回復軌道に乗った米国が堅調に推移し、欧州も持ち直しの兆しが見られる等、先進国では明 るさが見え始めていますが、これまで経済成長の牽引役であった中国や新興国の勢いには陰りが見られ、回復の足 取 り は 必 ず し も 強 い と は 言え ま せ ん 。 今 後 も 米 国 の 金 融 緩 和 縮 小 の 影 響 や ウ ク ラ イ ナ 等 の 地 政 学 上 の リ ス ク を 含 め、世界経済の動向については引き続き注視していく必要があります。

わが国経済においては消費税増税の影響をはじめ不透明な面はありますが、円安・株高を背景に企業収益や個人 消費の改善が見られる等、アベノミクスの下、デフレ脱却・経済成長に向けて緩やかな回復が続いています。

 

(業界動向)

日本の情報通信市場においては、従来型の携帯端末からスマートフォンやタブレット端末といった「スマートデバ イス」への急速なシフトと通信ネットワークにおけるLTE(Long Term Evolution)による高速化が進み、多様なサー ビスを様々な端末や場所で快適にご利用いただける環境が整いつつあります。移動通信分野における競争軸はLTEに よる高速ネットワークを基盤に、サービス等も含めた、通信事業者としての総合力にシフトしてきております。

また、固定通信分野でもFTTH・CATVインターネット等の高速インターネットが普及する等、モバイル・固定共に ブロードバンド市場が拡大しております。

 

(当社の状況)

・当社は、モバイルと固定の両方のネットワークを生かした「3M戦略(マルチネットワーク、マルチデバイス、マ ルチユース)」を事業戦略の中核に据え、その本格展開に取り組み、お客様満足度の向上と収益の最大化を図って おります。当期は、本格的な事業成長に向けた新たなステージの初年度として、「3M戦略の推進および深化」と

「グローバル戦略の推進」に取り組んでまいりました。

・お客さま基盤においては、当社と沖縄セルラー電話株式会社をあわせたau携帯電話の契約数が、本年2月に4,000 万を突破、「auスマートパス」の会員数も本年3月に1,000万会員を突破する等、着実に拡大しております。

・さらに、昨年4月には日本最大のケーブルテレビ事業者である株式会社ジュピターテレコム(以下「J:COM」)を 連 結 子 会 社 と し 、 同 1 2 月 に は 、 当 社 の 連 結 子 会 社 で あ る ジ ャ パ ン ケ ー ブ ル ネ ッ ト 株 式 会 社 ( 以 下 「 J C N 」 ) を J:COMの子会社といたしました。本年4月1日にはJ:COMとJCNの合併を実施し、当社グループのケーブルテレビ事 業及び3M戦略のさらなる強化を図っております。

・ ま た 、 主 力 の 移 動 通 信 分 野 に お い て は 、 高 速 通 信 サ ー ビ ス 「 a u 4 G L T E 」 を 提 供 し て お り ま す 。 ベ ー ス と な る 800MHz帯

※1

のサービスエリアが、平成24年9月のサービス開始から約1年半の本年3月に実人口カバー率

※2

99%を いち早く達成する等、通信インフラ基盤の充実も図ってまいりました。

・グローバル分野においては、データセンターを核とした事業モデルのさらなる強化を図っております。

・新たな成長ステージに向けては、本年2月に、お客さま基盤を活用した新たなO2O(Online to Offline)事業に繋 がる「au WALLET構想」を発表し、本年5月より、本構想を具現化した「au WALLET」サービスの提供を開始いた しました。

※1 受信最大速度75Mbps、送信最大速度25Mbpsとなります。なお、利用地域や利用端末によって最大通信速度が異なります。また、通信 速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。お客さまの利用環境、回線 の状況などにより低下する場 合があります。

※2 「実人口カバー率」とは、全国を500m四方に区分けしたメッシュのうち、当社サービスエリアに該当するメッシュに含まれる人口の 総人口に対する比率となります。

 

- 15 -

(2)

■連結業績

      (単位:百万円)

       

前連結会計年度 自 平成24年4月1日 至 平成25年3月31日

当連結会計年度 自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日

  比較増減

 

  増減率

(%)  

 

  営 業 収 益 3,662,288 4,333,628 671,339 18.3   営 業 費 用 3,149,619 3,670,383 520,763 16.5   営 業 利 益 512,669 663,245 150,575 29.4   営 業 外 損 益 ( △ 損 失 ) 1,752 △357 △2,110 -   経 常 利 益 514,421 662,887 148,465 28.9   特 別 損 益 ( △ 損 失 ) △102,709 △42,258 60,451 -   税 金 等 調 整 前 当 期 純 利 益 411,711 620,628 208,917 50.7   法 人 税 等 162,247 264,771 102,523 63.2   少数株主損益調整前当期純利益 249,464 355,857 106,393 42.6   少 数 株 主 利 益 7,994 33,819 25,824 323.0   当 期 純 利 益 241,469 322,038 80,568 33.4 当期の営業収益は、auスマートバリューをご利用のお客様が着実に増加し、スマートフォンシフトが進んだことに 伴うデータ通信料収入、端末販売収入の増加、及び株式会社ジュピターテレコム(以下「J:COM」)の連結子会社化に よる収益増により、4,333,628百万円(前年同期比18.3%増)となりました。

営業費用は、前期に発生していた旧800MHz帯サービス終了による携帯端末移行関連費用(ポイント費用、作業委託 費等)が減少したものの、競争激化による販売手数料の増加、スマートフォンシフトに伴う端末調達費用の増加、及 びJ:COMの連結子会社化に伴う費用増等により、3,670,383百万円(同 16.5%増)となりました。

以上の結果、営業利益は、663,245百万円(同 29.4%増)となりました。

経常利益は、持分法投資損失計上の影響等により、662,887百万円(同 28.9%増)となりました。

特別損失の計上が、前期は、旧800MHz帯設備の使用停止に伴う減損損失及び固定資産除却損等の104,860百万円に 対し、当期は、J:COM株式追加取得による段階取得に係る差損等の50,347百万円と大きく減少したため、当期純利益 は、322,038百万円(同 33.4%増)となりました。

 

< 参考 > 主なサービスの契約数 累計契約数

 

   

 

(単位)

平成25年3月期 平成26年3月期

         

1Q末 2Q末 3Q末 4Q末 1Q末 2Q末 3Q末 4Q末 au契約数 *1 (千契約) 35,675 36,110 36,817 37,709 38,378 39,045 39,617 40,522

(参考)UQ WiMAX   (千契約) 2,906 3,624 3,929 4,084 4,222 4,275 4,157 4,014

FTTH契約数   (千契約) 2,439 2,607 2,757 2,870 2,997 3,092 3,165 3,236

ケーブルプラス電話契約数   (千契約) 2,295 2,481 2,679 2,851 3,040 3,202 3,362 3,494

ケーブルテレビ契約数

*2

*3

(千契約) 1,159 1,180 1,235 1,238 4,956 4,980 5,011 4,996

*1 通信モジュールサービスの契約数を含む

*2 総加入世帯数(放送、インターネット、電話のうち、一つでも契約のある世帯数)

*3 平成25年3月期:JCN、平成26年3月期:J:COM + JCN

昨年12月のJ:COMによるJCN連結化に伴い、算出方法を改訂。本年実績値より、新定義値に修正。

<参考>

・ 「ケーブルプラス電話」は、提携するCATV事業者を順次拡大し、本年3月末時点において、提携CATV事業者105社 194局となりました。

・ ケーブルテレビ事業を行っている連結子会社のJ:COMグループは、本年3月末時点において、札幌、仙台、関東、 関西、九州エリアの70局を通じてケーブルテレビ、高速インターネット接続、電話等のサービスを提供しており ます。

 

- 16 -

(3)

セグメント別の状況 パーソナルセグメント

パ ー ソ ナ ル セ グ メ ン ト で は 、 個 人 の お 客 様 を 対 象 に 、 モ バ イ ル ・ 固 定 通 信 サ ー ビ ス を 提 供 し て い ま す 。 主 に

「au」ブランドのモバイル通信サービスの提供・携帯端末の販売に加え、固定通信では、家庭内でインターネット、 電話、ビデオ・チャンネル(TVサービス)が快適に利用できる「auひかり」ブランドのFTTHサービス、CATVサービ スの提供等を行っております。

当期は、「au 4G LTE」対応端末のラインナップ強化・同サービス利用者の拡大に加え、3M戦略に基づく「auス マートバリュー」を軸にした、モバイル、FTTH・CATVサービスの拡販と提携事業者の拡大、サービス拡充等、お客様 がより快適に・より便利に・より安心して当社サービスをご利用いただけるよう取り組んでまいりました。

パーソナルセグメントにおける、当期の業績概要等は以下のとおりです。  

■業 績

    (単位:百万円)

  前連結会計年度

自 平成24年4月1日 至 平成25年3月31日

当連結会計年度 自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日

比較増減  

増減率

(%)  

 

営 業 収 益 2,837,964 3,367,850 529,885 18.7 営 業 費 用 2,459,361 2,860,666 401,305 16.3 営 業 利 益 378,603 507,183 128,580 34.0 当期の営業収益は、auスマートバリューをご利用のお客様が着実に増加し、スマートフォンシフトが進んだこと に伴うデータ通信料収入、端末販売収入の増加、及びJ:COMの連結子会社化による収益増により、3,367,850百万円

(前年同期比18.7%増)となりました。

営業費用は、前期に発生していた旧800MHz帯サービス終了による携帯端末移行関連費用(ポイント費用、作業委 託費等)が減少したものの、競争激化による販売手数料の増加、スマートフォンシフトに伴う端末調達費用の増加、 及びJ:COMの連結子会社化に伴う費用増等により、2,860,666百万円(同 16.3%増)となりました。

以上の結果、営業利益は、507,183百万円(同 34.0%増)となりました。  

■事業状況

<3M戦略をはじめとする主要な取り組み> auスマートバリュー

当期末までの累計の「auスマートバリュー」ご利用のau契約数は7,050千、世帯数は3,580千となりました。ま た、「auスマートバリュー」の対象となる提携事業者を順次拡大しており、対象事業者は当期末時点で、FTTHが 7社(当社含む)、CATVが125社213局(STNetの提携CATV22社22局を含む)となりました。

<主要な業績指標等の進捗> [モバイル]

au純増数・MNP純増数 当期のau純増数

※1

は2,813千

※2

となりました。また、MNP純増数

※3

は835千

※2

となり、30ヶ月間

※4

連続No.1とな りました。

これは、主に「auスマートバリュー」を契機とするスマートフォンの新規契約増加に加え、解約率が低水準で推 移したことによるものです。

※1 新規契約数から解約数を差し引いた契約数

※2 パーソナルセグメント・ビジネスセグメントの合計台数

※3 MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用した数の入りと出の差

※4 平成23年10月から平成26年3月までの30ヶ月

- 17 -

(4)

au解約率

当期の解約率は0.79%となりました。 au通信ARPU

当期のau通信ARPUは、前期から30円減少の4,150円となり、第4四半期では前年同期比反転とする90円の増加と なりました。

・音声ARPUは、前期から110円減少の1,870円となりました。主な減少要因は低料金プランへの移行に伴う基本 料収入の減少、アクセスチャージの値下げ影響によるものです。

・データARPUは、前期から360円増加の3,210円となりました。主な増加要因はデータARPUの高いスマートフォ ンの契約が引き続き増加したことによるものです。

・割引適用額は、前期から280円拡大の930円となりました。主な要因はスマートフォンの販売拡大に伴う毎月 割の浸透によるものです。

au端末販売台数

当期のau端末販売台数は、前期から0.4%増の11,120千となりました。 [固定]

FTTH契約数

当期末までの累計のFTTH契約数は、前期末から366千増加し、累計3,188千となりました。

主な増加要因は「auスマートバリュー」への契約を契機とする新規契約増加と解約抑止効果によるものです。  

<事業トピックス>

・当期はiPhone5s/5c、auだけのオリジナルブランドモデル、国内外の人気モデル等を揃えたAndroid

TM

スマートフォ ンの14機種に加えて、auケータイやタブレット、Wi-Fiルーター等を含み、バリエーション豊かな通信機器を順次 発売いたしました。当期に新たに発売したスマートフォンは全端末が、広いエリアで超高速かつ、つながりやすい 800MHz帯LTE(4G LTEプラチナバンド)に対応したものとなっており、より快適なサービスをお客様に提供してお ります。

・昨年12月より、「auスマートバリュー」を強化し、単身世帯のお客様も、auスマートフォンをお得にご利用いただ け る「auスマー トバリュー mine」の提供を開始 い たしました。本サービ スは、超高速通信「 WiMAX2+」に対応し た W i- Fi ル ー ター と a uス マ ー ト フ ォ ン を セ ッ ト で ご 契 約い た だ く こ と で 、 ご 利 用 料 金を 割 引 く サ ービ ス で す 。 ま た、本年3月 1日より、「 auスマート バリュー」 の適用条件を 拡大し、J:COM又はJCNの「インターネッ ト」及び

「テレビサービス」をご契約のお客様も適用対象といたしました。

・株式会社J.D. パワー アジア・パシフィックによる「2013年日本携帯電話サービス顧客満足度調査

SM

におい て、2012年度に引き続き2年連続で総合満足度第1位を受賞いたしました。

※ 本調査は、全国の携帯電話の個人利用者を対象に、「電話機」「提供サービス」「通話品質・エリア」

「各種費用」「電話機購入経験」「アフターサービス対応」の6つのファクターの評価に基づき、携帯 電話サービスの満足度を明らかにするものです。

・昨年4月にオープンしましたKDDI直営店「au OSAKA」(大阪府北区)に引き続き、本年2月には、九州初となる「au FUKUOKA」を福岡市内の中心地である天神西通り沿いにオープンしました。KDDIデザイニングスタジオ(東京・原 宿)、「au NAGOYA」(名古屋市中区)と併せ、KDDI直営店は4店舗となりました。

- 18 -

(5)

 

< 参考 > 主な事業データ (パーソナル) [モバイル]

累計契約数 (単位) 平成25年3月期 平成26年3月期

       

1Q末 2Q末 3Q末 4Q末 通期 1Q末 2Q末 3Q末 4Q末 通期 au契約数 *1(千契約) 30,580 30,947 31,516 32,189 - 32,717 33,206 33,582 34,131 -

auスマート バリュー

au 契約数

 (千契約) 1,330 2,000 2,850 3,860 - 4,630 5,400 6,110 7,050 -

世帯数 *2(千世帯) 820 1,200 1,660 2,120 - 2,490 2,860 3,210 3,580 -

 

各種指標 平成25年3月期 平成26年3月期

       

       

(単位)

1Q 2Q 3Q 4Q 通期 1Q 2Q 3Q 4Q 通期 au通信ARPU   (円) 4,240 4,240 4,220 4,030 4,180 4,110 4,180 4,190 4,120 4,150  

音声ARPU

(割引前)

  (円) 2,040 2,030 2,020 1,830 1,980 1,890 1,920 1,890 1,770 1,870

 

データARPU

(割引前)

  (円) 2,720 2,790 2,880 3,000 2,850 3,110 3,180 3,230 3,310 3,210

  割引適用額   (円) △520 △580 △680 △800 △650 △890 △920 △930 △960 △930

au解約率   (%) 0.61 0.65 0.58 0.67 0.63 0.56 0.67 0.71 1.21 0.79 au端末販売台数 *3 (千台) 2,740 2,620 2,830 2,880 11,080 2,370 2,630 2,790 3,330 11,120  

うちスマート フォン

  (千台) 1,670 1,810 2,300 2,340 8,110 1,820 1,980 2,120 2,630 8,550 au端末出荷台数 *4 (千台) 2,560 2,410 2,970 2,720 10,660 2,220 2,520 3,180 3,030 10,940

  [固定]

累計契約数 平成25年3月期 平成26年3月期

       

 

(単位)

1Q末 2Q末 3Q末 4Q末 通期 1Q末 2Q末 3Q末 4Q末 通期

FTTH契約数 *5(千契約) 2,394 2,561 2,711 2,822 - 2,950 3,045 3,117 3,188 - ケーブルプラス

電話契約数

 (千契約) 2,295 2,481 2,679 2,851 - 3,040 3,202 3,362 3,494 - ケーブルテレビ

契約数

*6

*7

(千契約) 1,159 1,180 1,235 1,238 - 4,956 4,980 5,011 4,996 -  

*1 通信モジュールサービスの契約数を含む

*2 KDDIグループ各社、固定系提携事業者の合計

*3 お客様への販売台数(新規 + 機種変更)

*4 KDDIから販売代理店への出荷(販売)台数

*5 auひかり(auひかりビジネス含まず)、コミュファ光、auひかりちゅら、ひかりふる の合計数

*6 総加入世帯数(放送、インターネット、電話のうち、一つでも契約のある世帯数)

*7 平成25年3月期:JCN、平成26年3月期:J:COM + JCN

昨年12月のJ:COMによるJCN連結化に伴い、算出方法 を改訂。本年実績値より、新定義値に修正。  

       

- 19 -

(6)

バリューセグメント

バ リュー セグメン トでは、個人 の お客様 を対象 に、コン テンツサ ービス ・決済 サ ービス等を提供 するとと もに、 マルチデバイス・マルチネットワークへの取り組みも強化し、付加価値サービスをより快適にご利用いただける環境 を整えております。

当 期 は 、 3 M 戦 略 第 2 弾 「 ス マ ー ト リ レ ー シ ョ ン ズ 構 想 」 で 掲 げ る 「 ス マ ー ト フ ォ ン と リ ア ル な 生 活 の リ レ ー ション強化」を実現するため、「いろんなラッキーがやってくる」をコンセプトに、auスマートパスのサービス内容 を拡充いたしました。

バリューセグメントにおける、当期の業績概要等は以下のとおりです。  

■業 績

      (単位:百万円)

  前連結会計年度

自 平成24年4月1日 至 平成25年3月31日

当連結会計年度 自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日

比較増減  

増減率

(%)  

 

営 業 収 益 141,898 212,522 70,623 49.8 営 業 費 用 100,010 160,915 60,904 60.9 営 業 利 益 41,887 51,607 9,719 23.2 当期の営業収益は、auスマートパス、ビデオパス、うたパス、ブックパスの会員数が順調に増加したこと、また J:COMの連結子会社化により同社の番組配信等収入が加わったこと等により、212,522百万円(前年同期比49.8%増) となりました。

営業費用は、J:COMの連結子会社化に伴う売上原価等の費用増等により、160,915百万円(同60.9%増)となりま した。

以上の結果、営業利益は、51,607百万円(同 23.2%増)となりました。  

■事業状況

<3M戦略をはじめとする主要な取り組み> auスマートパス

auスマートフォン向けサービス「auスマートパス」は、3M戦略第2弾「スマートリレーションズ構想」で掲げ る 「ス マー トフ ォ ンと リア ルな 生 活の リレ ーシ ョ ン強 化」 を 目指 し、 当 第 4四 半 期に おい ても サー ビス ライ ン アップ拡充に取り組んでまいりました。

講談社とのコラボレーション企画第一弾「進撃の巨人 for auスマートパス」の提供開始や、「auショッピング モール」での会員限定プレミアム・ラッキーセールの実施、ユナイテッド・シネマ株式会社における映画鑑賞料 金の割引キャンペーン等、さまざまサービスラインアップや会員特典を拡充した結果、会員数は本年3月17日に 1,000万人に到達いたしました。

当期末のauスマートパス会員数は、前期末から451万人増加の1,025万人となっております。  

<主要な事業指標等の進捗> 付加価値ARPU

*

当期の付加価値ARPUは、前期から40円増加の290円となりました。

主な増加要因は、auスマートパス、ビデオパスの会員が順調に拡大したことに加え、昨年5月のiOS版auスマー トパスの有料化効果によるものです。

 

- 20 -

(7)

<事業トピックス>

・コーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」は、平成24年2月の設立後、国内外の有望 ベンチャー企業計17社への出資を行ってまいりました。当第4四半期においては「スマートフォンでのエンターテ インメント分野におけるユーザー接点の拡大」と「新しいユーザー体験の提供」に注力し、アイテムギフト付スマ ホゲーム総合メディア「ゲームギフト」を提供する株式会社AppBroadCast、及びソーシャル映画レビューサービス

「Filmarks」を提供する株式会社つみきへ新たに出資しました。当社は今後も有望企業との提携を積極的に行い、 お客さまが最新人気アプリやインターネットサービスをいち早くお楽しみいただける環境を提供してまいります。

・情報キュレーションサービス「Gunosy(グノシー)」を提供する株式会社Gunosyへ資本参加し、本年3月14日に業 務 提携を 行いました 。当社はGunosyサ ービスを幅広くお 客さまにご 利 用いただけ るよう、 様 々なサポート を行っ てまいります。

< 参考 > 主な事業データ (バリュー)  

累計契約数

平成25年3月期 平成26年3月期

       

 

(単位)

1Q末 2Q末 3Q末 4Q末 通期 1Q末 2Q末 3Q末 4Q末 通期 auスマートパス

会員数

 

(千会員)

 

  1,470

 

  2,430

 

  3,980

  5,740

  -

  6,820

  7,990

  8,880

  10,250

  -

 

各種指標

平成25年3月期 平成26年3月期

       

 

(単位)

1Q 2Q 3Q 4Q 通期 1Q 2Q 3Q 4Q 通期 付加価値

ARPU*

 

(円)

 

  250

  240

  240

  250

  250

  260

  280

  290

  330

  290

* 付加価値ARPU = バリューセグメントの「自社・協業サービス + 決済手数料 + 広告」売上

÷ パーソナルセグメントのau累計契約数(モジュールを除く期中平均残高)  

- 21 -

(8)

 

ビジネスセグメント

ビジネスセグメントでは、大企業から中小企業まで幅広い法人のお客様を対象に、スマートフォン・タブレット等 のモバイル端末から、ネットワーク・アプリケーションまでをシームレスにご利用いただけるクラウドソリューショ ンを提供しております。

当 期 は 、 法 人 3 M 戦 略 を 積 極 的 に 推 進 し 、 お 客 様 基 盤 の 拡 大 に 努 め 、 特 に 、 中 小 企 業 の お 客 様 へ の サ ー ビ ス 拡 充、営業体制の強化に力を入れております。また、法人のお客様の海外進出における多種多様なニーズにお応えする サービスの拡充にも努めました。

ビジネスセグメントにおける、当期の業績概要等は以下のとおりです。  

■業 績

      (単位:百万円)

  前連結会計年度

自 平成24年4月1日 至 平成25年3月31日

当連結会計年度 自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日

比較増減  

増減率

(%)  

 

営 業 収 益 638,337 674,912 36,574 5.7 営 業 費 用 558,507 588,447 29,940 5.4

営 業 利 益 79,830 86,464 6,633 8.3

当期の営業収益は、固定系通信料収入は減少したものの、スマートフォンやタブレット端末の拡販によるデータ 通信料収入、端末販売収入、クラウドやITアウトソース等のソリューション売上の増加等により、674,912百万円

(前年同期比5.7%増)となりました。

営業費用は、前期に発生していた旧800MHz帯サービス終了による携帯端末移行関連費用(ポイント費用、販売手 数料等)が減少したものの、モバイル端末の新規獲得にかかる販売手数料や端末調達費用の増加、ソリューション売 上原価等が増加したため、588,447百万円(同 5.4%増)となりました。

以上の結果、営業利益は、86,464百万円(同 8.3%増)となりました。  

■事業状況

<3M戦略をはじめとする主要な取り組み>

・さまざまな法人のお客様に対し、オフィスや外出先でのビジネスシーンに応じた最適なデバイス、ネットワーク、 アプリケーションをシームレスかつ安全にご利用いただけるソリューションサービスを提供しております。また法 人3Mサービス「スマートバリュー for Business」等の提供により、スマートフォンやタブレット端末の拡販と 顧客基盤の拡大に努めております。

・中小企業のお客様のビジネス拡大をより幅広く支援するため、連結子会社の「KDDI まとめてオフィス株式会社」 は 、 昨 年 4 月 に 、 新 た に 地 域 会 社 4 社 を 立 ち 上 げ 、 地 域 に 密 着 し た サ ポ ー ト 体 制 を 全 国 規 模 で 構 築 し て お り ま す。

 

<事業トピックス>

・昨年11月1日より、「お客様のワークスタイルの変革」を実現するため、クラウド型グループウェアサービス

「Google Apps™ for Business」及び「Office 365 with KDDI」の提供を開始いたしました。両サービスともに当 社のスマートデバイスと対象となる固定通信サービスを組み合わせてご契約いただくことで、「スマートバリュー for Business」が適用され、お得な料金でご利用いただけます。

・本年2月28日より、グローバルで高い競争力を持つAmazon Web Services, Inc.が提供するクラウドコンピュー ティングサービス「アマゾン ウェブ サービス (以下、AWS)」を活用したクラウドサービス「AWS with KDDI」の 提供を開始いたしました。

「AWS with KDDI」は、システム構築における要件のヒアリングから設計、構築、運用保守(24時間・365日)まで をワンストップで提供してまいります。

・昨年12月26日に、ネットワークセキュリティ・ソリューション分野でのリーディングカンパニーである株式会社 ラックに対する出資比率(間接保有を含む)を5.3%から31.1%とし、法人のお客様向けセキュリティ・ソリュー ションサービス事業の拡大に向けた、業務提携及び資本提携を強化いたしました。

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(9)

・本年2月18日に、オンライン上で業務の受発注が可能な日本最大級のクラウドソーシングサイト「ランサーズ」を 提供するランサーズ株式会社と、中小企業の事業拡大やコスト削減等の業務支援を共同で推進していくことに合意 いたしました。リアルとネットの融合により、中小企業の起業から事業拡大までを強力にサポートしてまいりま す。

 

- 23 -

(10)

 

グローバルセグメント

グ ロ ー バ ル セ グ メ ン ト で は、 法 人 の お 客 様 へ グ ロ ー バ ル デ ー タ セ ン タ ー 「T E L E H O U S E 」 を 核 と し た I C T ソ リ ュ ー ションをワンストップで提供するほか、新興国におけるインターネット事業や米国でのMVNO事業等のコンシューマビ ジ ネ ス に も 積 極 的 に 取 り 組 ん で お り ま す 。 さ ら に 、 世 界 6 0 0以 上の 通 信 事 業 者 と の 音 声 ビ ジ ネ ス を 展 開 し て お り ま す。

当期は 、当社グル ープの 成長の 柱として 、これま で当社 が国内 外で培っ てきたノ ウハウを 生かし 、特に急 速に発 展するアジア地域を中心に事業の拡大を加速いたしました。

グローバルセグメントにおける、当期の業績概要等は以下のとおりです。  

■業 績

      (単位:百万円)

  前連結会計年度

自 平成24年4月1日 至 平成25年3月31日

当連結会計年度 自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日

比較増減  

増減率

(%)  

 

営 業 収 益 207,301 263,624 56,323 27.2 営 業 費 用 199,471 252,217 52,745 26.4

営 業 利 益 7,829 11,407 3,577 45.7

当期の営業実績は、TELEHOUSE International Corporation of Europe Ltd.、

Locus Telecommunications, Inc.、DMX Technologies Group Limited等の海外グループ会社の収益、利益増により、 営業収益は263,624百万円(前年同期比27.2%増)、営業利益は11,407百万円(同 45.7%増)となりました。

 

■事業状況

<グローバル戦略への取り組み>

・信頼性・サービス品質において、グローバルで高い評価を得ている当社のデータセンター「TELEHOUSE」は、本年 3月末現在、日本も含めて13地域・24都市・42拠点(うち海外は12地域15都市24拠点)で展開しております。 昨年11月1日には、中国上海で2拠点目となる「TELEHOUSE上海JinQiao(金橋)」の開設及びサービスの提供を開 始 いた しま した 。こ れに より 、 香港 を含 むグ レー ター チャ イ ナ市 場に おけ る主 要3 都市 (北 京、 上海 、香 港) の データセンター総床面積は約75,000㎡と外資系としては最大級となりました。今後も積極的な拠点拡張を行うとと も に 、 高 信 頼 性 ・ 高 機 能 を 誇 る TE L EH OU S E ス タ ン ダ ー ド に準 拠 し た サ ー ビ ス に 加 え 、 お 客 様 の ご 要 望 に 応 じ た 運 用・監視・BCP等のソリューションサービスを幅広く提供してまいります。

・昨年9月より、アジア・米国・欧州において、クラウド基盤サービス「KDDIクラウドプラットフォームサービス」 の提供を開始いたしました。当社TELEHOUSE内に設置され、世界統一の基準で設計及び運用されるクラウドプラッ ト フォ ーム によ り、 お客 様の 海 外展 開に 合わ せて 迅速 な シス テム構築 が可 能と なりま す 。KDDIグロ ーバ ルネ ット ワークとTELEHOUSE内のお客様システムを組み合わせた利用も可能です。

・米国のMVNO事業においては、連結子会社であるLocus社とTotal Call社の販売シナジー効果創出とオペレーション 効率を最大化するための取り組みを進めると同時に、携帯電話サービス(Lifeline)の販売促進や、データ定額/ 低価格プラン等の新規プロダクト立ち上げにより、移民層等へのビジネス拡大を図っております。

                         

   

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(11)

主な関連会社等の状況

< UQコミュニケーションズ株式会社 >

当社の持分法適用関連会社であるUQコミュニケーションズ株式会社は、本年2月26日、「WiMAX」のサービス 開始から5周年を迎え、5年間で400万を超えるお客様にご利用いただいております。サービスエリアについて は、お客様のさらなる利便性向上に向けて、駅や列車内でご利用いただけるよう、地下鉄や全国主要鉄道路線 沿線、地下街のエリアも順次拡大しております。当期においては、京王線及び名古屋市営地下鉄全線のエリア 化が完了いたしました。

また同社は、一層増大するモバイルブロードバンドの高速化ニーズに応え、より快適で便利な社会を実現す べく、下り最大110Mbpsの超高速モバイルブロードバンドサービス「WiMAX 2+」を、昨年10月31日より提供開始 い た し ま し た 。 サ ー ビ ス エ リ ア に つ い て は 、 当 期 末 で 東 名 阪 ま で 拡 大 し 、 今 後 全 国 へ と 拡 大 し て い く 予 定 で す。

 

< 株式会社じぶん銀行 >

当社の 持 分法適 用関 連会社で ある株 式会社 じぶん 銀 行は 、 昨年7 月17日にお 客様向けの サービ スを開始 して から5周年を迎えました。スマートフォンからもご利用いただける店頭外国為替証拠金取引や外貨仕組預金の取 扱を開始するなど、着実にサービスを拡大しております。なお、カードローン「じぶんローン」の融資残高は、 本年3月19日に300億円を突破いたしました。

昨 年11月5日 には 、スマー トフォ ンを中 心とした ビジネ スモデ ルが高 く評価 さ れ、米 国の銀行 ・金融業 界団 体BAIから「革新的ビジネスモデル特別賞」を日本の銀行で初めて受賞いたしました。今後も、利便性と安全性 を両立させた質の高い金融サービスを提供することで、お客様にとって満足度No.1の金融機関となることを目 指してまいります。

 

* 「4G LTE」のサービス名称は、国際電気通信連合 (ITU) がLTEを「4G」と呼称することを認めた声明に準じております。

* iPhoneは、Apple Inc.の商標です。

* iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。

* 「Android」、「Google」、「Google Apps」は、Google Inc.の商標または登録商標です。

* 「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

* 「進撃の巨人」コピーライト:(c)諫山創/講談社/「進撃の巨人」製作委員会

* Office 365は、Microsoftの商標または登録商標です。

* アマゾン ウェブ サービス、Amazon Web Services、AWSは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標です。

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(12)

(2)キャッシュ・フローの状況

    (単位:百万円)

 

前連結会計年度 自 平成24年4月1日 至 平成25年3月31日

当連結会計年度 自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日

比較増減

営業活動によるキャッシュ・フロー 523,908 772,207 248,299 投資活動によるキャッシュ・フロー △472,992 △546,257 △73,264 フリー・キャッシュ・フロー ※ 50,915 225,950 175,034 財務活動によるキャッシュ・フロー △140,249 △105,643 34,606 現金及び現金同等物に係る換算差額 2,430 4,365 1,934 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △86,903 124,671 211,575 現金及び現金同等物の期首残高 174,191 87,288 △86,903

合併に伴う現金及び現金同等物の増加額 - 569 569

現金及び現金同等物の期末残高 87,288 212,530 125,241

※フリー・キャッシュ・フローは「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「投資活動によるキャッシュ・フロー」の合計であり ます。

 

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益620,628百万円、減価償却費470,098百万円、 売上債権の増加95,833百万円、及び法人税等の支払221,488百万円等により772,207百万円の収入となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出438,328百万円、無形固定資産の取得 による支出70,945百万円、長期前払費用の取得による支出62,688百万円等により546,257百万円の支出となりまし た。

財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出142,250百万円、短期借入金の減少によ る支出119,029百万円、社債の償還による支出90,000百万円、配当金の支払85,886百万円、少数株主への配当金の 支払27,345百万円、長期借入による収入350,000百万円等により、105,643百万円の支出となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フ ローは、前連結会計年度と比較して175,034百万円増加し、225,950百万円となりました。

以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較し、125,241百万 円増加し、212,530百万円となりました。

 

(参考情報)

 提出会社の第30期の基礎的電気通信役務損益明細表は、次のとおりであります。 役務の種類

営業収益

(百万円)

営業費用

(百万円)

営業利益

(百万円)

摘要

基礎的電気通信役務 32,393 33,284 △891

※電気通信事業法施行規則(昭和60年郵政 省令第25号)第14条第3号に規定する基 礎的電気通信役務を提供しております。 基礎的電気通信役務

以外の電気通信役務

2,424,863 1,680,095 744,767

※電報(再掲、百万円)

営業収益 7、営業費用 8、営業利益 △0 計 2,457,256 1,713,380 743,876  

(注)基礎的電気通信役務損益明細表は、電気通信事業会計規則(昭和60年郵政省令第26号)第5条及び同附則第2 項、第3項に基づき記載するものであります。

 

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(13)

2【営業実績】

当連結会計年度における営業実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称 金額(百万円) 前期比(%)

パーソナル 3,367,850 18.7

バリュー 212,522 49.8

ビジネス 674,912 5.7

グローバル 263,624 27.2

その他 150,018 4.0

セグメント間の内部売上高 △335,300 -

合計 4,333,628 18.3

(注)1.金額は外部顧客に対する売上高とセグメント間の内部売上高の合計であります。 2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。

 

3【対処すべき課題】

(競争環境の変化への対応)

移動通信分野においては、通信事業者が独自に端末を開発してきたフィーチャーフォンの時代から、世界各国の通 信事業者が共通の端末を扱うスマートフォンの時代に移りつつあります。また、通信規格についても、世界的にLTE を採用する流れとなっています。この結果、通信事業者の端末やネットワークは同質化しつつあり、競争上の差別化 は困難になりつつあります。

当社は、これまでも「auスマートバリュー」「auスマートパス」「auスマートサポート」といったサービスを他社 に先駆けて導入し、多くのお客様にご満足頂いておりますが、このような環境の下、これまで以上に当社の強みであ る「3M戦略」に基づいたサービスの充実に努め、「auらしさ」を磨き上げることにより、「au」をお客様から選ん で頂けるブランドに高めてまいります。

 

(ネットワークの強化)

スマートフォン普及に伴う通信トラフィックの増加は著しく、高品質でつながりやすいモバイルネットワークの強 化は喫緊の課題となっております。

当社は、屋外基地局の増強に加え、小型基地局等を活用し、屋内や地下鉄・地下街等を含めたきめ細やかなエリア 整備を進めるとともに、最新技術の導入による高速化・周波数の有効利用等により、超高速で、強靭かつ低廉なモバ イルネットワークを構築してまいります。

一方、基地局の増加に伴い、基地局とコアネットワークをつなぐ固定回線(バックホール)が、高速化・低廉化に おける重要な要素となってまいります。当社は、今後も、当社グループが有する高速かつ大容量の光ファイバアクセ ス網の整備を進め、モバイルネットワークと合わせたICT基盤の強靭化に努めてまいります。

(全般)

当社は、当社グループを取り巻く環境の変化に迅速に対応しながら、持続的な成長及び新たな時代を先導していく ために、事業ビジョンとして以下の「3つのコミットメント」を掲げ、その実現を目指してまいります。

 

・「もっと身近に」 当社グループが有する携帯電話、FTTH、CATV、WiMAXなどのネットワークを有機的に結び(マ ルチネットワーク)、あらゆるデバイス(マルチデバイス)に高速で快適な通信環境と魅力的なコンテンツを提供 するとともに、個人の嗜好に細かく対応すること(マルチユース)により、お客様により身近な存在になることを 目指してまいります。

 

・「もっといろんな価値を」 インターネットに代表されるIP技術の進展により、ICTが関係する領域は、医療、健 康、教育、行政、環境等、あらゆる分野に広がっております。こうしたさまざまな企業活動、生活シーンに、より 積極的にかかわり、お客様へ多様な価値を提供してまいります。

・「もっとグローバルへ」 日本では少子化や高齢化が進展し、内需が低迷する中、グローバル化が加速しており ます。世界を舞台に、各国の文化、社会経済状況に合わせた通信関連事業の展開や新規市場の開拓により、世界各 国のICT (情報通信技術) 環境整備を積極的に推進してまいります。

 

これらの事業ビジョン実現のため、お客様が自分の好みに合せてデバイスを選択し、いつでもどこでも最適なネッ トワークを通じて、あらゆるコンテンツを楽しんで頂くための「3M(マルチネットワーク、マルチデバイス、マル チユース)戦略」並びに「グローバル戦略」を引き続き推進し、ネットワーク・端末・サービスの充実を図るととも に、お客様満足度の向上に取り組んでまいります。

 

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(14)

4【事業等のリスク】

当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられ る主な事項を記載しております。

また、現時点では必ずしもリスクとして認識されない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えら れる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。

なお、当社は、これらのリスクによる問題発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の適時適切 な対応に努める所存であります。

本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したも のであり、潜在的リスクや不確定要因はこれらに限られるものではありませんのでご留意ください。

 

(1)他の事業者や他の技術との競争、市場の急激な変化

日本の情報通信市場においては、従来型の携帯端末からスマートフォンやタブレット端末といった「スマートデバ イス」へのシフトが急速に進んでおります。さらに通信ネットワークはLTE(Long Term Evolution)による高速化が 進み、多様なサービスをさまざまな端末や場所で快適にご利用いただける環境が整いつつあります。しかしながら、 ス マー トデ バイ スへ のシ フト は、 新た な収 益機 会を 生み 出す 反面 、モ バイ ルデ ータ トラ フィ ック の増 大を 招い てお り 、ト ラフ ィッ クの 効率 的な 収容 が事 業者 共通 の課 題と なっ てお りま す。 また 、事 業者 間で の端 末の 同質 化が 進む 中、移動通信分野における競争軸はLTEによる高速ネットワークを基盤に、サービス等も含めた、通信事業者として の総合力にシフトしてきております。

一方、固定通信分野ではADSLからFTTHへのシフトが進み、CATVのインターネットも含めた固定ブロードバンド市場 が拡大しております。

そのような環境の下、パーソナルセグメントにおいては「au 4G LTE」対応端末のラインナップ強化、同サービス 利用者の拡大に加え、3M戦略に基づく「auスマートバリュー」を軸にした、モバイル、FTTH・CATVサービスの拡販 と提携事業者の拡大を行い、バリューセグメントでは「auスマートパス」のサービス内容拡充、ビジネスセグメント では特に中小企業向けサービスの拡充、営業体制の強化、グローバルセグメントでは急速に発展するアジア地域を中 心とした事業の拡大といった個人・法人のお客様に向けたサービス内容の拡充に努めておりますが、他の事業者や他 の技術との競争、市場の急激な変化により、主に以下の事項に不確実性が存在し、当社グループの財政状態及び業績 に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

・当社グループの期待通りの需要が存在するかどうか

・当社グループの期待通りに契約数を維持拡大できるかどうか

・競争激化に伴う料金値下げによる1契約あたりの月間平均収入(ARPU)の低下、販売コミッションやお客様維持 コストの増大

・契約者のサービス利用頻度が下がることによるARPUの低下

・不測の事態が発生した場合であってもネットワーク及びコンテンツの品質等がお客様の満足度を維持できるかど うか

・他の事業者と比較して、常により魅力のある端末やコンテンツを提供できるかどうか

・端末の高機能化等に伴う端末価格の上昇、販売コミッションの増加

・迷惑メール、主にスマートフォンのセキュリティ脆弱性がもたらす脅威によるお客様満足度の低下や防止対応コ ストの増加

・新周波数対応による基地局建設やデータトラフィック急増に伴うネットワークコストの増加

・当社の必要に応じた周波数を獲得できるかどうか

・新たな高速データ無線技術による競争激化

・通信方式、端末、ネットワーク、ソフトウェア等における特定技術への依存による影響

・IP電話の普及等による固定電話市場の縮小

・NTT接続料金の値上げの可能性

・通信と放送の連携、移動通信と固定通信の融合等の事業環境の変化に伴う競争の激化  

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(15)

(2)通信の秘密及び個人情報・顧客情報の保護

当社は電気通信事業者として通信の秘密の保護を遵守するとともに、個人情報・顧客情報保護に関して、リスク マネジメント本部、セキュリティオペレーションセンター、ならびに情報セキュリティ委員会を設置して内部から の情報漏洩防止、及び外部ネットワークからの不正侵入の防止に関わる全社的対応策の策定及び実施に取り組んで おります。

また、「KDDI行動指針」の制定、「KDDIセキュリティポリシー」及び「KDDIプライバシーポリシー」の制定、

「顧客情報保護ハンドブック」の配布、企業倫理委員会の設置等、KDDIグループとしてコンプライアンス体制の強 化に取り組んでおります。

さらに、個人情報・顧客情報を管理している情報システムの利用制限、利用監視の強化、アクセスログの保存、 社内データの持ち出しや業務パソコンから外部メモリーへのコピーの禁止等、情報漏えい対策を強化しておりま す。

これらの啓発活動として、当社全社員に対しては継続的に通信の秘密及び個人情報・顧客情報の保護に関する教 育を行い、また、業務委託先、特に販売店であるauショップに対しても、店舗業務の改善、監査、ならびに教育を 徹底し、管理強化を図っております。

た だ し 、 将 来 に お い て 情 報 の 漏 洩 が 発 生 し な い と い う 保 証 は あ り ま せ ん 。 情 報 の 漏 洩 が 発 生 し た 場 合 、 当 社 グループのブランドイメージや信頼性の失墜、莫大な補償を伴う可能性があり、当社グループの財政状態及 び業績 に悪影響 を及ぼす 可能性があります。また、将来的に通信の秘密及 び個人情報・顧客情報保護体制の整備のため、 更なるコストが増加する可能性があります。

 

(3)自然災害・事故等

当社グループは音声通信、データ通信等のサービスを提供するために、国内外の通信ネットワークシステム及び 通信機器等に依存しております。当社グループは自然災害・事故等によるサービスの停止、中断等のリスクを可能 な限り低減するため、ネットワークの信頼性向上とサービス停止の防止対策に取り組んでおります。しかし、ネッ トワークシステムや通信機器の障害などによるサービスの停止や大規模な誤請求・誤課金、販売代理店の閉鎖や物 流の停止に伴う商品・サービスの提供機会損失等が発生した場合、当社グループのブランドイメージや信頼性の失 墜、顧客満足度の低下により財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループのサービスの提 供が停止する主な事由として以下のものが考えられます。

 

・地震及び津波、台風、洪水等の自然災害やそれに伴う有害物質の飛散等の2次災害

・感染症の流行

・戦争、テロ、事故その他不測の事態

・電力不足、停電

・コンピューターウィルス、サイバーアタック、ハッキング

・オペレーションシステムのハード、ソフトの不具合

・通信機器等の製品やサービスに係る欠陥  

(4)電気通信に関する法規制、政策決定等

電気通信に関する法律、規制の改廃または政策決定等が、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可 能性があります。当社グループのブランドイメージや信頼性に悪影響を与える社会的問題を含め、こうした法規制 や政策決定等に対して当社グループは適切に対応していると考えておりますが、将来において適切な対応ができな かった場合には、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、今後の競争政策の在り方について、総務省等における様々な審議会や研究会や意見募集等を通じて、他の 電気通信事業者との公正競争を有効に機能させるための措置の必要性を訴えておりますが、この取り組みに関わら ず結果として当社の競争優位性が相対的に損なわれた場合にも、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼ す可能性があります。

電気通信に関する法律、規制の改廃または政策決定や当社グループの競争優位性等の観点で、主に以下の不確実 性が存在しています。

 

・モバイルビジネスモデルに関するルール

・事業者間接続料金の算定方式、会計制度の見直し

・指定電気通信設備制度、禁止行為規制の見直し

・ユニバーサルサービス制度の見直し

・MVNO等による移動通信事業への新規事業者参入

・電波利用ルールの見直し

・NTT東・西の次世代ネットワークに関する接続ルール

・NTT東・西、NTTグループの事業の在り方に関する規制

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(16)

・消費者保護に関するルールの見直し

・有害サイトの増加等によるインターネットに対する規制

・携帯電話の利用に対する規制

・電波の健康への影響に関する規制  

(5)公的規制

当社グループは、事業展開する各国において、事業・投資の許可、国家安全保障、さまざまな政府規制の適用を 受けております。また、通商、独占禁止法、特許、消費者、租税、為替、環境、労働、金融等の法規制の適用を受 けております。これらの規制が強化された場合や当社グループ及び業務委託先等において規制を遵守できなかった 場合、当社グループの活動が制限され、コストの増加につながる可能性があります。

 

(6)訴訟・特許

当社グループの商品、技術またはサービスに関して、知的財産権を含む各種権利等の侵害を理由とする訴訟が提 訴され、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)人材の確保・育成

当社グループは、技術革新に即応すべく全社をあげて人材育成に注力しておりますが、期待通りの効果が出るま で一定の期間を要することがあります。また、将来的に人材投資コストが増加する可能性があります。

 

(8)退職給付関係

当社グループは、確定給付企業年金制度(基金型)及び退職一時金制度(社内積立)を設けており、なお、連結 子会社の一部においては確定拠出年金制度及び総合設立型厚生年金基金制度を設けております。定期的に退職給付 債務の将来予測に基づく資産運用方針、運用機関の見直しを行っておりますが、今後、当社グループの年金資産の 運用利回り低下により年金資産の時価が下落した場合、または、退職給付債務を計算する上での前提条件(割引 率、人員構成、昇給率等)が大幅に変更になった場合に損失が発生する可能性があります。

 

(9)減損会計

当社グループは、当連結会計年度において、国内伝送路の一部を含む稼働率が低下している資産等について減損 損失を計上しております。なお、将来において、保有する固定資産等の使用状況等によっては、さらに損失が発生 する可能性があります。

 

(10)電気通信業界の再編及び当社グループの事業再編

国内外における電気通信業界の再編は、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、将来的に当社グループにおいて事業の再編を行う可能性もありますが、この再編が当社グループに好影響 を与えるかどうかの保証はありません。

 

* 「スマートバリュー」は、イーエムシー株式会社の登録商標です。  

5【経営上の重要な契約等】

当連結会計年度において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。  

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(17)

6【研究開発活動】

当社グループは、LTE、Wi-Fi、WiMAX、FTTH、CATVなどを有機的に組み合わせた高品質・高信頼なネットワーク 上で、時代を先取りした新しい価値や体験をあらゆるデバイスを通じて提供し、豊かなコミュニケーション社会 の実現を目指しております。その実現に向けて、ネットワークインフラ、プラットフォーム、端末・アプリケー ションの各重点技術分野において、実用的な研究開発と先端的・長期的な研究開発の両面で、研究開発を進めて まいりました。

この結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は、24,086百万円となりました。なお、当社グループの 行っております研究開発活動は各セグメントに共通するものであり、各セグメントに関連づけて記載しておりませ ん。

研究開発活動の主なトピックスをご紹介します。 1.ネットワークインフラ技術

より高速で大容量な通信を実現する次世代の無線ネットワークや爆発的に増加する通信トラフィックを経 済的に収容するデータ通信ネットワークの研究開発を推進しております。

3.5GHz帯を用いた無線ネットワークの構築に向けて、電波伝搬実験を実施しました。7月から9月にかけ て、東京23区内で無変調波の電波伝搬実験を実施し、その測定データを用いて、3 .5GHz帯小セル局と既存バ ンド帯マクロ局の併設を想定したエリア構築のシミュレーションを行いました。その後、12月から1月にか け て 、 栃 木 県 小 山 市 で 、 マ ク ロ 局 と 小 セ ル 局 と の ハ ン ド オ ー バ 時 の 通 信 断 時 間 を 最 小 に す る C / U分 離 技 術

(制御信号とユーザデータを分離する技術)の検証を目的とした実証実験を行い、ハンドオーバ時に発生す る通信断時間をほぼゼロにできることを確認しました。なお、3月にはマスコミ向けの見学会を行い、本技 術に関する取り組みをアピールいたしました。

また 、マ ルチコ アフ ァイバ とマル チコ ア光 増幅器 を用 い た100Gbit/s信 号の 201チャ ネル ×7コア 伝送実 験

(総容量:毎秒140テラビット)を実施し、7,326km伝送に成功しました。実験では、偏波多重直交デュオバ イナリ信号

※1

を用いて周波数利用効率を高め、伝送効率を4bit/s/Hzと従来の2倍まで向上することに成功 しました。さらに最尤系列推定法

※2

をセットで用いることにより受信感度を改善しました。伝送容量の実力 を評価する尺度として用いられる、伝送容量と伝送距離の積(容量距離積)については、毎秒1.03エクサビ ット ・キ ロメ ータ ー( <エク サ>は 10の18乗) となり 、世 界で 初めて 毎秒 1エク サビッ ト・ キロ メータ ーを 超 える長距離大容量伝送を実証しました。

※1 偏波多重直交デュオバイナリ信号とは、デジタル信号処理技術を用いて、従来よりも狭い帯域でデータ伝送を可能とする 信号形式の一つです。

※2 最尤系 列推定 法 とは、 デジ タル信 号処理技術 を 用い て、受 信し たデー タから送信 し た元デ ータを 推定する 方式であり 、信 号特性 の劣化を防ぎ、受信感度を改善します。

 

2.プラットフォーム技術

タブレット端末の普及や相次ぐウェアラブル端末の新製品発表、また、家庭用エネルギー管理システム

(HEMS:Home Energy Management System)の普及のきざしなど、今後、ICTはより多くの生活シーンに浸透 していくことが予想されます。そこで、高度なICTサービスを、どなたにも簡単に安心して利活用していた だくためのプラットフォーム技術の研究開発に取り組んでおります。

スマートフォンの普及に伴い、利用者の承諾なく利用者情報を外部に送信するスマートフォンアプリの存 在が、プライバシー保護の観点から懸念されています。総務省は2012年に「スマートフォンプライバシーイ ニシアティブ」(以下SPI)を公表し、スマートフォンアプリの開発者に対して、アプリが情報送信機能を 備える場合の適切なプライバシーポリシーの開示および利用者の承諾を得ることを求めています。しかし、 情報送信を伴うアプリのうち、プライバシーポリシーを開示しているものは25%といった状況にあります。 そこで、この問題を改善するため、SPI提唱項目に準拠したプライバシーポリシーの作成を支援するツール を開発し、9月よりKDDI研究所ホームページにて無償公開を開始しました。本ツールの利用により、スマー トフォンアプリの開発者は、短時間かつ簡単に正確なプライバシーポリシーを作成することが可能となりま す。

また、次世代公開鍵暗号技術を対象とした世界的な暗号解読コンテスト「Technische Universität Darmstadt Ideal Lattice Challenge」において、世界記録を達成しました。次世代公開鍵暗号技術の1つで ある格子暗号では、安全性と実用的な計算速度を両立する最適な次元数(鍵の長さ)を求め多くの研究機関 で高速な解読方法の研究が進められています。今回、解読アルゴリズムの高速化並びに並列化に成功し、総 当たり方式による計算では数万年かかると言われている格子暗号用の格子の1種を、2週間で解読いたしま した。今後、より高速で安全な次世代公開鍵実現に向けた次世代公開鍵実現に向けた研究を推進します。

 

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3.端末・アプリケーション技術

近年のWeb技術である「HTML5」の応用技術や、より多くの方に手軽にICTサービスをご利用いただくため のユーザインタフェース技術など、ICTがもたらす利便性やICTが導く新たなライフスタイルをより多くの方 が享受できるよう、端末・アプリケーション技術の研究開発に取り組んでおります。

10月に開催されたITS世界会議に「HTML5インフォテインメント」を出展しました。HTML5技術を活用し、 スマートフォン内に取り込まれた目的地などの情報を手間なく車載器に設定できるほか、連携するスマート フォンに応じて車載器をカスタマイズでき、更に運転手のスマートフォンだけでなく助手席のスマートフォ ンとも簡単に連携することができます。

また、同会議には利用者の関心や趣味・嗜好をスマートフォン上のキャラクターとの対話から抽出し、ナ ビゲーションに繋げるスマートフォンアプリ「パーソナルアシスタント」も出展しました。利用者の様々な 言葉からその意図を抽出する「意図推定」と、抽出された意図に対して対話応答を決定する「対話制御処 理」は、処理量の問題でこれまでサーバへのアクセスを必要としていました。本アプリでは、限られた性能 のCPU上でも高速に動作させることに成功しました。この結果、キャラクターとの対話から、利用者の関 心・趣味嗜好・生活習慣など様々な属性を端末内部に記憶し、対話応答の際に利用者個人に合わせた情報や 機器操作環境の提供が可能になります。

また、シニア及びスマートフォン初心者のスマートフォン操作習熟を支援する「スマートフォン基本操作 支援技術」を開発し、それを活用して利用者の操作レベルに応じて音声・アニメーション等で適切に支援し ながらスマートフォン画面上での地図操作方法などをスムーズに習得できる操作支援アプリ「スマホ道場」 のトライアル提供を開始しました。

 

* 「Wi-Fi」は、Wi-Fi Alliance®の登録商標です。

WiMAXは、WiMAXフォーラムの商標または登録商標です。  

 

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7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。な お、本稿に記載した予想、予見、見込み、見通し、方針、所感等の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在に おいて判断したものであり、不確実性を内在、あるいはリスクを含んでいるため、将来生じる実際の結果と大きく 異なる可能性もありますので、ご留意ください。

 

(1)重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されて おります。

当社グループは、特に当社の連結財務諸表の作成において使用される以下の重要な会計方針が、当社グループの 重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。

 

①固定資産の耐用年数及び償却方法

固定資産の耐用年数につきましては適正に見積もっております。当連結会計年度末時点では新たに耐用年数及 び償却方法の変更が必要な資産はありません。なお、今後、市場、環境及び技術上の変化が急速に進展した場 合、あるいは新たな法律や規制が制定された場合には、適正な見積りを実施した上で耐用年数及び償却方法を変 更する可能性があります。

 

②固定資産の減損

減損損失の算定にあたっては、他の資産または資産グループのキャッシュ・フローから概ね独立したキャッ シュ・フローを生み出す最小の単位によって資産のグループ化を行っております。

前連結会計年度におきましては、周波数再編に伴う旧800MHz帯設備の使用停止にあわせ、当該設備のうちの共 用設備について、他周波数帯への転用計画を策定しました。

この結果、転用しないこととなった設備については、将来使用見込みの無い遊休資産に該当することから、帳 簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額688億円を減損損失として特別損失に計上いたしました。

また、国内伝送路の一部を含む稼働率が低下している資産及び遊休資産等については、帳簿価額を回収可能価 額まで減額し、当該減少額100億円を減損損失として特別損失に計上いたしました。その他、一部の子会社にお いても固定資産等の減損損失16億円を計上いたしました。

当連結会計年度におきましては、国内伝送路の一部を含む稼働率が低下している資産及び遊休資産等につい て、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額85億円を減損損失として特別損失に計上いたしました。ま た、一部の子会社においても減損損失1億円を計上いたしました。

 

③繰延税金資産・負債

帳簿上の資産・負債の計上額と税務申告書上の価額との一時的差異に関して、法定実効税率に基づき繰延税金 資産及び負債を計上しております。なお、繰延税金資産につきましては、予想される将来の課税所得水準及び利 用可能なタックスプランニングを考慮のうえ、実現しないと考えられる金額につきましては評価性引当金を計上 しております。

 

④退職給付債務、退職給付費用

退職給付債務は、数理計算上で設定される基礎率に基づき算出されております。基礎率とは、主に割引率、死 亡率、退職率、予想昇給率などがあります。割引率は国内の長期国債の市場利回りを基礎に算出しており、死亡 率、退職率、予想昇給率は、統計数値に基づいて算出されております。

実際の結果が前提条件と異なる場合、また合併・分割等に伴う制度変更があった場合、その影響は累積され、 将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される退職給付費用、退職給付に係る資産およ び退職給付に係る負債に影響を及ぼします。

 

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